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里親マッチングの本質を考える
「自分の子どもを愛おしいと思う理由を言ってください」 「その里親子が親子として相応しい根拠を示してください」 こんなことを言われて的確に答えるというのは大変難しいことだと思います。でも、少なくとも里親マッチングに関わったり、支援するような立場の人間なら、“人と人が親子になっ...


支援によって傷つく里親
私が里親になった当時(約20年前)、児相にも施設にも里親支援専任の職員は存在していませんでした。それでも、里親同士で集まって話をしたり、一緒に子どもを連れて出かけたり、勉強したり‥。それは里親である私にとって欠かすことのできないものでした。...


仮面を被ってする仕事
私は、母の実家が寺院だったため、子どもの頃から朝晩にお経を読んだり、行事の手伝いをしたりしながら、仏教について関わったり考えたりする機会が多くありました。 高校生になると跡継ぎの問題から僧侶の資格を取ることになりました。...


子どもをゲーム嫌いにする方法
今から15年以上前のことですが、息子がテレビゲームがほしいというので任天堂Wiiというゲーム機を購入しました。 息子は、それまでにゲームのコントローラーをほとんど触ったことがなかったため、どのようにゲームのキャラクターを動かしてよいか分からないような状況だったのですが、とっ...


「ひきこもる」という価値
子どもを育てる上で気をつけていることは、それぞれの家庭で異なるとは思いますが、私が子どもに対して気をつけていることの一つに、「子どもの時間を安易に分断しない」ということがあります。 これは、吉本隆明著「ひきこもれ」に書かれてあったことで、とても大事にしている感覚です。...


マスクを外して守るもの
世間では、マスクを外す方も増えてきましたが、私が当時在籍していた乳児院では、コロナ感染の収束の見通しが立たない状況下においても、いち早く脱マスクを掲げて子どもに接していました。 もちろん脱マスクを強要するようなものではなく、十分な感染対策を行った上での「外してもいいですよ」...


子どもの育ちに本当に必要なもの
社会的養育の世界に足を踏み入れてから随分長い年月が経ちました。 私が施設で働き始めて間もない頃は、幼稚園児から中学生まで12~13人ほどの2つのグループ(25人ほど)を一人でみないといけないような時間帯(特に平日の朝)もありました。...


心から耳を傾けるということ
私の息子は、3歳になる少し前から我が家で生活し始めたのですが、保育園に行くようになり、他の子とは違う落ち着きのない様子などから、妻は少しずつ違和感を感じるようになっていました。 あまり具体的なことは言わず、時折「なんかおかしい…」というわけです。...


子どもからのまなざし
私は、これまでの人生で忘れた傘を集めれば、立派な傘屋ができるんじゃないかというくらい、傘を忘れ続けてきました。 例えば、店の傘立てに入れて、店を出る際に雨が降っていないような場合、忘れずに傘を持ち帰ったことは殆どありません。...


覚悟や信念が伴って出会えた人
里親になるには、動機、人間性、経済力、親族の協力体制等、様々な面で審査されるのですが、私が「里親になりたい」と親族に話をした時は、賛成するものは一人もおらず、皆が猛反対だったので、児童相談所の福祉司の判断によっては、ひょっとすると里親委託されなかった可能性があったかもしれま...


家庭的であるということ
私が大学を出て、社会人として初めて児童養護施設で働きはじめて、まず感じたことが、 「何かとんでもないところに来てしまったな…」ということです。 (※私が以前勤めていた施設での話です。) その施設では、朝一番に集会室でおまいりの時間があり、子どもたちは、その時間に遅れるとみん...


突然子どもがやってくる!
里親になるということは、突然子どもが家にやってくるということでもあるので、きちんと挨拶や説明をしないと、近隣の方からは不審に思われてしまうこともあります。