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アニメを観ていて…

  • miseki
  • 9 時間前
  • 読了時間: 3分

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今回は私の推し活のひとつでもある“サブカル”の世界から感じたことを綴ろうと思います。アニメ、漫画、ゲーム、声優などを広く浅く楽しんでいるのですが、その中でふと心に残ったシーンがありました。

アニメや漫画には「家族」や「育てる」というテーマを扱う作品が多くあります。今回はその中でも、印象的だった『SPY×FAMILY』と『HUNTER×HUNTER』を通して感じたことについてお話しします。


『SPY×FAMILY』は、スパイのロイド(黄昏)、殺し屋のヨル、超能力者のアーニャが互いの正体を隠しながら「仮初の家族」として暮らす人気作品です。ギャグ要素が多い一方で、家族愛や温かいエピソードも多く、幅広い世代に支持されています。

作中で、養子のアーニャは心が読めるため、父や母の事情を幼いながらに理解しようとします。アーニャは随所で「要らないと言われること」や「役立たずと思われること」への不安から、勉強をがんばったり、無理に明るく振る舞ったりします。それは、「要らない」と言われないように、今の居場所を必死に守ろうとする子どもなりの努力でもあります。

里親家庭の子どもたちの中にも、このアーニャのように、無条件に愛されたい、ここに居ていいと思いたいという思いから、必要以上に頑張ってしまう子がいます。人に「要らない」と思われるのは誰にとっても怖いことです。そのことを、アーニャの姿を通して改めて感じさせられました。


『HUNTER×HUNTER』では、主人公ゴンが行方不明の父・ジンを探すため、ハンターを目指す物語が描かれています。ゴンは育ての親であるミトさんに大切に育てられ、実の両親については聞きづらさを抱えています。

印象に残っているのは、ゴンが友人に、・実の母はたぶん亡くなっていると思うこと・実親のことは聞きづらいこと・自分の母親はミトさんだと思っていることを話すシーンです。

その会話を偶然聞いたことをきっかけに、ミトさんが実父ジンの話をする流れにつながります。ゴンは父を“ジン”と呼び捨てにし、そのほうがしっくりくると言います。録音テープで実母の情報が提示されても「必要ない」と言い切り、再生を止めて、「自分の母親はミトさんだ」と晴れやかな表情で答えるのです。

この一連の流れの中で、私が強く感じたのは、友人という存在、そして自分を大切に思ってくれる養母という存在の大きさでした。

話を聞き、受け止めてくれる人がいる。自分が何を選択しても大切に思ってくれる人がいる。だからこそゴンは、自分の気持ちを整理し、前に進むことができたのだと思います。

実親と離れて暮らしている子どもたちにとっても、「話せる相手がいること」「自分は一人ではないと思えること」はとても大切だと感じました。


アーニャやゴンを見ながら、子どもたちの不安や葛藤、そして支えてくれる存在の大切さを改めて思いました。本来なら、無条件で愛されたり、「ここに居ていい」と感じられる場所が与えられるべき子どもたちが、努力しないと手に入らない状況にならないよう、見守り、支援していく必要があると感じました。

子どもたちの話に耳を傾け、「あなたは一人じゃないよ」と伝えられる存在でありたい。時に、子どもに寄り添う大人を支え、応援する存在でありたい。

ふと大好きなアニメを観ながら、改めてそんな思いを胸に、これからも里親家庭の支援に関わっていきたいと感じたのです。


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