母との距離感
- shiba
- 2025年8月25日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年8月26日

私は4姉妹の3女として生まれました。
家族構成は父・母・13歳上の姉・11歳上の姉・私・双子の妹です。
双子ですが、私の方が先に生まれたので3女ということになっています。
母は私が幼稚園の頃からパートで働いており、20年ほど前からは父の仕事(自営業)を手伝っていました。父は朝から夜中まで毎日仕事、家にはほとんど居ない人です。母は日中仕事、合間に帰ってきて私たちの夕飯を用意し、夜も仕事に行くという日々で、姉と双子で留守番する日がほとんどでした。
今振り返ると、母はわりと子育てに関して放任主義だったのかなと思います。
まず、「勉強しなさい」と言われた記憶がいっさいありません。むしろ言われなさ過ぎて、受験期はちゃんと進学できるのだろうかと不安でした。
高校生の頃、塾に行きたいと言えば「学校の授業ちゃんと聞いとれば塾なんて行かんでも大丈夫」と返されていました。
大学については「私立に通わせるのは厳しいから国公立に行ってほしい」とだけ言われており、私が「受からんかったらどうしよう」と不安を口にしていても「大丈夫、大丈夫」としか言われず、私には母があまりにも楽観的に見えてしまい、全く危機感を持ってくれなかったので、「私の将来のこと真剣に考えてよ!!」と思っていたことを覚えています。
大学生になり、一人暮らしの教訓を何も持たないままいざ始めると、次々と知らないことが出てきて困惑しました。味噌汁を放置しておくと白くなってしまうことや、よくわからずにWi-Fiの契約をしてしまって後から困ったこともあり、「もう、なんでお母さん教えてくれんかったん!?」と思う場面が多々ありました。
ですが、そういった「自分で生きてく術」のようなことは、仕事で多くの人と関わったり、友達といろんな話をしたり、結婚して相手の家庭を知ったりすることを通して、自分なりに学んでいるような気がします。
勉強以外のことについても、母から自分の選択に口を出されたことはほとんどなかったです。例えば、母が私の友達関係に介入することはなかったし、服や持ち物はいつも私の好きなものを選ばせてくれました。
今までずっと、自分の好きな物、考え方、人との関わり方など、私にとって影響力が大きかったのは友達や先輩・後輩です。今の仕事に就いたきっかけは、大学のゼミの先生でした。「学校」や「職場」といった「家庭」以外のコミュニティの中で関わる人たちからたくさんの影響を受け、今の自分の価値観ができていったと感じています。
ですが、母に「放置されていた」とは思っていません。
18歳で実家を出ましたが、私の生活全般を一生懸命サポートしてくれていました。忙しい中学校行事なども参加してくれていました。自分も働きながら子育てを始め、母がどれだけ一生懸命家族のために頑張ってきたかはよくわかるようになってきました。
私が思春期で多感な中学生の頃、学校の先生に対して反抗的な態度を取っていたときは、「あんたがそんなに言いたいことをちゃんと言える子やったなんて、お母さん感心したわ」と言っていました。予想外のリアクションに驚きましたが、当時の私は自分の態度が良くないこともわかってはいたので、そんな自分のことも母が受け入れてくれたのは嬉しかったことを覚えています。私が頑張ったときは褒めて認めてくれていたし、そういう場面はわりと多く記憶に残っています。そういうふうに母が関わってくれたことには感謝をしています。
大人になり、「お母さんとしての母」だけではなく、「一人の人間としての母」の姿も見えるようになってきたと感じています。
第2子の出産で里帰りをしていた時期、お互いの生活スタイルや子育てのスタンスの違いを感じ、ぶつかり合うことも多かったです。母は私に「何も言うこと聞かん!」と怒っているし、私は母に「ちゃんとやるから口出さんで!」と怒っているし・・・。なんだかお互い気まずくて、里帰りの後は連絡を取っていない期間もありました。真似したくないところは正直たくさんあります。だけど、振り返ってみると、実は真似したいところもいっぱいあることに気がつきました。
母の子育てを俯瞰してみて、自分も子育て真っ最中で、お仕事で里親支援にも携わる中で、親が子どもにできることってなんだろう?とよく考えます。
正解は見えません。
過保護・過干渉は良くないし、だけどいざ子育てを始めると「子どもが困っているかも」と思えばあれこれやってあげたくなってしまいます。親なりに子どもを大事に思っているからこそ手を出しすぎてしまうことはあると思います。ただ、子どもが大きくなるにつれてますます、子どもがいろいろなことを自分で選択できるように信じて見守る、親は子どもがSOSを出したときに手を差し伸べる・・・。そういったことが大切だろうなと頭ではわかっていますが、難しいときもあると思います。
子育てをしていく中でまた考えが変わるかもしれないですが、親はいつだって子どもの味方でありながら、親と子も「つかず離れず」くらいの関係がちょうどいいのかなということを、今は考えています。








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