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  • takeda

子育ての醍醐味


先日、子どもたちのピアノの発表会がありました。それぞれのソロの曲に加えて兄妹連弾もあり、親にとっても年に1度のとても楽しみな日です。


 連弾を終えて戻ってきた妹が悔しそうに、

「あー・・・お兄ちゃんに土下座せなあかん・・・。」とぼやいています。

本番で妹が失敗をしてしまい、しばらく止まってしまったのです。


「お兄ちゃん怒ってたん??」とてっきり怒っていたのかと思って尋ねると、

「ぜんぜん。別に怒ってないよ。優しかった。」とのこと。

遅れて戻ってきた兄に確認すると、最初に失敗した方が土下座だと言い出したのは妹のほうだそうで、

「連弾は妹が主役みたいなもんで、俺はただの伴奏や。それやのにそんなん怒るわけないやん!!」と思いがけず大人な発言。


そういえば、妹が止まってしまったとき、少し音量を下げて伴奏を弾き続け、タイミングをはかってフォローしてくれていました。

 その後のソロは2人ともほとんどミスもなく、堂々としっかり弾き終えることができ、ひと安心。演奏中はこちらの方がもうドキドキです。

 失敗しても持ち直して最後まで弾くことが出来た妹。その妹を優しくフォローしてくれた兄。それぞれのソロも当日の朝まで頑張って練習し、しっかり弾き終えることが出来た2人。子どもたちの成長を感じ、とても嬉しい1日となりました。

 

小さな頃は、出来ることが増えるたびに成長を感じ、幼稚園に入ると、行事ごとに不器用ながらも一生懸命な子どもたちにハラハラドキドキ。小学生になると、家とは違い照れながらもクールに過ごす姿があり、中学生になるとすっかり身長も抜かされ、いつの間にやらご近所さんや親せきに敬語を使うようになっていたり。外に出ると、自宅で見せる顔とは違う別の顔を持っていて驚かされることもしばしば。そんな子どもたちに、いつもいろいろ楽しませてもらっています。

もちろん腹の立つこと、大変なこと、心配なことの方が多いくらいですが、その中で時折見せてくれるちょっとした成長を楽しみに、明日も1日頑張ろうかな。なんて思ってみたのも束の間・・・ふと隣のリビングに目を向けると、


ふたの開いたままのランドセルに、教科書が飛び出したリュック。おけいこごとのカバンに給食袋。開きっぱなしのタブレットにプリントやらお菓子の袋が散乱しています。

これが現実ですね・・・。

 次はどんな成長した姿を見せてくれるかな。その日を楽しみに、またしばらくこの現実に耐えようと思います。

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