【キャリア第三章】「児童養護施設へ転職。そして、里親支援という道へ」
- kubo
- 11月4日
- 読了時間: 3分

こんにちは、kuboです。
いよいよキャリアシリーズも最終章。
自分のキャリア話だけで3回も引っ張ってます。ありがとうございます。
最終章でオチが滑らないよう、気合い入れて書きます。
児童自立支援施設を一身上の都合で退職したあと、地元に戻り、
児童養護施設を2か所経験しました。
1か所目は中舎制。子どもがわんさかいる学童ユニットで、職員1人あたり学童15人、幼児ユニットでは幼児多い時は10人。僕はこの2ユニットを経験しました。
正直、「これ人間業なの?」と思ったことが何度もあり、あちこちでトラブルが発生するので立ち止まる暇はありませんでした。児童自立支援施設もまあ大変だったけど、児童養護施設も負けてません。
大舎や中舎の施設では、個々のニーズに丁寧に応えるなんて、理想であり、幻。
「衣・食・住」を回すことで一日が終わる、そんな毎日でした。
個別的な対応は、緊急対応や進路支援が必要な子どもが優先になり、全員に十分な時間をかけられない現実がありました。
本当にこれでいいのかと疑問に思う日はありましたが、その現実を変えるべく働き方を変えて行こうにも児童福祉業界は職員の離職率も高く、結局は難しくて、また僕自身も一身上の都合で、退職をします。
そして転職活動で一般企業を受けて内定を頂いていたのですが、縁あって今私が所属している法人の児童養護施設に就職します。
2か所目は小舎制で、そこは前の施設を比べてもより家庭的な雰囲気です。
そこで個別的な関わりの時間は増えましたが、それでもやはり、集団生活の中で子どもが特定の大人を独り占めできるわけではありません。
福祉の現場は、施設にもよりますが、人手不足がデフォルト。
どこも「やさしさ」と「根性」でなんとか回していて、自己犠牲が当たり前。そんな中で子どもたちから学んだことは数えきれません。
施設というのは「集団で生きる場所」。
だからこそ、子どもが“その子らしく”振る舞うことが難しい場面もあります。
一人の子が社会の中で失敗し、その経験を糧に成長していく。
特に施設職員を経験して思うのは「失敗を許される」という経験を積むことこそが、成長に欠かせないプロセスだと思うんです。
僕自身、二十歳を超えても失敗ばかりを積み重ねて大人になりましたし、今でも失敗してます。そんな大人はきっと僕だけじゃないはず。
でも施設では、その「ただ失敗」だったものが「不適応行動」と見なされてしまうところが結構あると思います。
一般家庭の子どもでは“あるある”でも、施設ではNG。そんな構造的な限界を感じてきました。
(もちろん施設によるとおもいます。素晴らしい施設もたくさん知ってます。)
※施設入所児の多くはトラウマや愛着の課題を抱えており、それに応える構造になっていることも補足しておきます。
二つの施設での経験を経て十数年。
僕は、里親支援という新しいステージに移りました。
里親支援の仕事をしていく中で、改めて施設という場の限界と家庭という場の可能性を実感しています。
里親という仕組みは、施設の抱える課題を解決できる大きな可能性を持っていると僕は思います。
とはいえ、子どもの背景を抱えながら温かく包み込むことは、簡単ではありませんし言葉にできない大変さがあると思います。
そんな里親さんを応援する。たぶん、そこに僕の次のキャリアのテーマなのかなと思います。
「で、何してくれるの?」と聞かれたら、まだ模索中としか‥(笑)。
ただ、僕自身が“里親家庭の実子”として育ったので、「里親家庭あるある」や「ちょっとした心のリアル」を共有しながら、里親さんと一緒に考えたいなって思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
(オチ…たぶんギリ滑ってないとはず笑)







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