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【キャリア第一章】説明会で気づいた「児童養護施設じゃなかった」話

  • kubo
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

はじめまして。このたび、ほだかの里に加わりました、大久保と申します。はじめましてなので今回は、僕のキャリアのスタート地点――「間違えたけど始まった」そんなお話をさせてください。



会計学部→児童福祉の道へ


もともと僕は、経済系の学部を出て、普通に銀行などの一般企業へ就職…のはずでした。ところが、実家が里親をやっていたこともあり、なんやかんや影響されまして(笑)

気づけば児童養護施設への就職を希望するようになっていました。

とはいえ、保育士資格も教員免許もない。ただの新卒大学生なわけで「無資格で応募できる求人なんて、あるわけないよな~」と半ば諦めながらも就活していたところ、ふと見つけたんです。

「児童福祉法第44条に基づく施設で…面接と1週間の就職実習あり。

四大卒なら資格不問!!」

『お!!俺じゃん!』

さっそく説明会にエントリーし、はるばると横浜へ向かいました。


なんか思ってたのと違うぞ…?


当日。施設に着くと、職員が全員ジャージ姿。そしてめちゃくちゃ日焼けしてる。

(ん?この体育指導員風な人物は一体?ここって児童養護施設じゃなかったっけ…?でもまあ、そういうとこもあるのか)と戸惑いながら説明会がスタート。

登場したのは、筋肉が映えるポロシャツ姿の先輩。説明を聞いてると、突然こんな言葉が飛び出しました。

「うちは児童自立支援施設で~、少年院一歩手前の施設でとりあえずヤンキーだとか、不良でおっかない子しか来ない施設で~」

…え?なんていった?。まさかの、施設を間違えていたことに気づく私。

(今さら「あ、すんません、応募先間違えました!」なんて言えないし…)と頭をフル回転させながら、気づけば面接へ。面接官は女性先輩。彼女もジャージで登場。汗だくでした(たぶん直前まで子どもとスポーツしてた)。

「君、親が里親なんだね。面白いじゃん。就職実習はどうする?」「あ、はい!もちろんやりたいです!」「じゃあ後程連絡が行くと思います」

なんとそのまま、一次試験を通過。


実習1日目:予想外すぎる光景


そして始まった1週間の実習。

ここは全国でも珍しい、女子専門の民間児童自立支援施設。

実習初日、

まずあいさつします。子どもにあいさつしたら舌打ち+メンチ切れられました。

声をかけてもシカトされ絶望的な僕。

その日の夜、職員と子どもがものすごい剣幕で言い合っていました。

ただならぬ緊張感で僕なら逃げ出してる。でもよく見ていると、子どもたちは職員を“試している”ように感じたんです。そして職員も、それに真正面から応えていた。

その場の空気はピリピリしていたけど、どこか温かさがあるように見えました。

そして何より驚いたのが、数時間後にはその職員が何事もなかったように子どもに声をかけて笑い合っていたこと。


~この人たち、ほんとに子どもを愛してる~


ここ、実は職員が住み込みで働く施設でした。子どもと生活を共にする分、逃げ場もありません。

でも、だからこそ見えたんです。バチバチにぶつかっても、仲直りして、また一緒に笑う。怒られても、それでも職員のそばに寄っていく子どもたち。

「ああ、この人たち、本気で子どもを愛してるんだ」

その姿が、僕にはとてもまぶしく見えました。そしてふと思ったんです。実家で見てきた里親と里子のやりとりと、どこか似ているなって。

血のつながりはなくても、本気で向き合い、暮らしを共にし、ぶつかっても、何度でも関係を築き直していく――そんな空気に、心を動かされたのを覚えています。


ここから、僕の福祉の道が始まりました。

「施設を間違えた」から始まったこの就職活動。でも、ここで働きたい。こんな大人になりたい。そう思えたのが、この実習でした。

次回予告!

とんだブラック企業!? いきなり同期がバーンアウトした話お楽しみに!

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