Q 1:里親になるために、資格は必要ありますか?
資格は必要ありませんが、児童相談所での面談、研修・実習、家庭訪問、審議を経て“里親登録”する必要があります。認定に際しては、要保護児童の養育についての理解及び熱意を有している、子どもに対する豊かな愛情を有している、経済的に困窮していない等の必要要件があります。また、5年毎に更新研修を受講する必要があります。
Q 2:共働きでも里親になれますか?
​共働きでも里親になることができます。子どもを養育するため、保育所や放課後児童クラブ等を活用している里親さんもいます。
Q 3:年齢制限はあるのですか?定年を過ぎても里親になれますか? 
25歳以上であれば、定められた上限はありません。ただし、子どもの委託見込み期間と里親の年齢や希望等を踏まえて、子どもの委託が検討されます。
Q 4:単身者でも里親になれるのですか? 
​養育里親は、単身者でも可能です。ただし、知識や経験を有する等、子どもを適切に養育できることや養育を支援する環境等があることなどが認定要件となります。
Q 5:子育てにかかる費用はどうなっていますか 
「養育里親」には、子ども1 人あたり月額90,000円、「専門里親」には、1人あたり141,000円の里親手当が支給されます。その他、全ての里親に一般生活費(乳児は1 人月額60,110 円、乳児以外は1 人月額52,130 円)が支給されます。また、教育費、医療費等も公費で支払われます。
Q 6:週末や年末年始だけでも里親として子どもを預かりたいのですが…
名古屋市では、​ショートステイ里親として、数日間だけ子どもを預かることもできます。
また里親とは別に、「家庭体験ボランティア」として、春期・夏期・冬期に数日間、子どもを預かることができる事業もあります。

 
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里親登録者向けQ&A
 
Q 1:里子は扶養家族でしょうか。税制面での扶養控除は適用されますか?
委託を受けている児童は、所得税法上の扶養親族とみなされ、扶養控除の対象となります。
Q 2:子どもに実親のことをどのように伝えたらよいですか?
リビングに実親さんの写真を一緒に並べている里親さんもみえます。大切な子を生んでくれた感謝の気持ちと共に、お子さんの前で「生んでくれてありがとう」と伝えてみるのもいいかもしれませんね。
Q 3:里親であることを周囲にどのように伝えたらよいでしょうか?
​里親であることは隠すべきことではありませんし、「私たちは里親をしているんですよ」と自信を持って笑顔で伝えてくださってもいいと思います。ただ里子の年齢や委託の状況によっては、里子自身が質問を受けたときにどう答えたいかということは、確認をしておく必要があると思います。
Q 4:子どもに“生みの親ではない”という告知はいつごろ言うと良いですか?
​告知は、早ければ早いほうがいいと思います。周囲から本人へ伝わることにならないためにも、できるだけ早い段階から、あなたが大好きでとても大切な存在であること、生みの親は別にいること、これからもずっと一緒にいたいという気持ちを是非、笑顔で何度も伝え続けてみて下さい。
親の幸せな顔を見て子どもは家族になったことを肯定的に受け止めて、絆の土台が作られていくと思います。
Q 5:まだ子どもの委託の話がありませんが、どのくらいまてば良いですか?
​委託を待っている里親さんの人数や受け入れ条件、また委託が検討される子どもの人数や状況によって、委託までの日数は常に変化しています。委託がなくても里親サロンや研修等へ参加して、勉強したり、他の里親さんの話を聞いたり、横のつながりを作ったりと、今だからできることもあります。
親が子どもを選ぶのではなく、子どもが親を選ぶとも言います。子どもに選ばれる里親になるよう、その準備をするのも大切なことだと思います。
Q 6:養育里親として高校生の養育をしていますが、挨拶できないのが気になります。
​まずは、子どもが育った環境がどうだったか?その子が里親委託に至った経緯や育った家族の背景を知ることが児童を理解することにつながります。そのうえで挨拶の意味を伝え、理解を得ることが大切です。
まずはこちらから笑顔で毎日挨拶して、子どもがこころよく挨拶できる習慣を身に付けることができるよう働きかけみてはどうでしょう。

 
Q 7:里親として受託するため3歳の男の子と交流中です。懐いてくれず子どもに対して難しさを感じてきていますが、どうしたらいいですか?
​乳児院や児童養護施設にいる子どもは、なぜ自分が施設にいるのか理解できていなかったり、親から離されたという明確にならない喪失感を持っています。それが交流中や委託後に見え隠れしながら里親さんに混乱をもたらすこともあります。それが「普通とは違う」と里親さんが感じる要因の一つになりえます。
小さいながらに様々な経験と傷つきを負い、多くの喪失感を感じている子どもは、ストレートに甘えることができなかったり、愛情を受ければ受けるほど不安になってしまうこともあります。里親さんとの関係が深まるほど怖くなることもあるでしょう。
交流中に限らず委託後も、そういった子どもの気持ちを受け止めて関わることが大切になってきます。
Q 8:子どもを乳児院から受託して1年が経ちました。思うように養育ができずに困っています。
​委託を開始すると、思い描いていたイメージと大きく異なったという話はよく聞きます。それにより里親自身が強い葛藤を抱えることもあるかもしれません。
「自分がなりたかったのは、こんな里親じゃない」と自分を責めたり「自分の関わり方が悪いのではないか」と不安に感じたりすることもあるかもしれません。起きてくる感情に善悪はなく、自分を責めるのでも子どもを責めるのでもなく、まずは自分の中に起きている感情に目を向けてあげてください。
里親自身が、ありのままの自分を受け入れることから始めてみましょう。そして、このような感情を自分だけで抱えるのではなく、家族や里親仲間や支援者に話を聞いてもらい、一緒に考えてみてはどうでしょうか。
Q 9:知人から「この子が養子に来た子?」「どこからもらったの?」というようなことを突然、子どもの前で言われ戸惑ってしまいました。どう答えたら良かったのでしょうか。
​相手は悪気なく言葉にしていると思いますが、言われる内容によっては戸惑ったり、時には傷ついてしまうこともあるかもしれません。色々な見方や考え方をされることがある事も想定しておくとよいと思います。
子どもの前で話された時には、ひるまずに堂々とした態度で「そうなの、うちのやんちゃな天使です。これからも子育てのこと色々教えてね。」等と言うことを決めておくのはいかがでしょうか。
色々な方がいますが、理解してくれたり支えてくれる方との出会いも必ずあります。前向きに素敵な関わりがたくさんできると良いですね。

 
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里子からのQ&A
 
Q 1:友達に里子と知られたくないです。どうしたらいいですか?
​知られたくないと思うことは悪いことではありませんが、その気持ちを一人で抱え込まないで、自分はどう思っているのか、どうしたいのか一番身近な大人に伝えてくださいね。
里親さんと同じ名字を使いたい、使いたくないという気持ちも含め、あなたがどうしたいか、どう思っているかということは、尊重されるべきことです。
今の気持ちだけではなく、将来のことも考えてどうしていくことがいいのか、一緒に考えていけるといいですね。
Q 2:里親さんのことをどのように呼べばいいですか?
​あなたは、どのように呼びたいですか?その気持ちをまず伝えてくださいね。一度決めた(呼んだ)からと言って変えられないわけでもありません。
里母さんのことを「お母さん」「ママ」とよぶこともありますし、「〇〇ちゃん」と愛称で呼んでいることもあります。あなたが一番心地よいと思う呼び方で呼んでください。
里親さんは、あなたの気持ちをちゃんと尊重してくれると思いますよ。
Q 3:里親さんは自分のことを大切にしてくれて感謝していますが、実親のことを話そうとすると機嫌が悪くなります。聞こえないふりをすることもあり、聞いてはいけないのかなあと思いますが、実親のことを知りたい気持ちもありどうしたらいいのかわかりません。
機嫌が悪くなっているように見えたり、聞こえないふりをするのは、あなたの事を実の子どもと同じように育てたいという気持ちの表れでもあると思うので、悪いように思わないで下さいね。里親さんは、実親さんのことをあなたにどのように伝えていいか困惑しているんだと思います。
でも、あなたが実親さんのことを知りたいという気持ちは当然のことですし、遠慮しないではっきりと伝えて良いんですよ。
もし、「実親のことを知りたい」という自分の気持ちを伝えたにも関わらず、向き合ってくれない、聞いてもらえないということであれば、是非ほだかの里に相談して下さい。どうしたらいいか一緒に考えましょう。
Q 4:小学生の時に施設から里親家庭に移り、現在高校1年生、高卒後の進路問題で悩んでいます。里親さんに負担をかけたくないとの思いから、大学進学をあきらめて就職という選択も考えています。どうしたらいいと思いますか?
施設などで生活を送る場合、施設のルール等によって自分の意思や都合だけで決められないことが多く、意見を伝えることはできても、結果として施設の判断や選択が優先される傾向があります。その結果、自分自身で判断することや選択することが不安となって苦手になってしまうということは、よくあることです。
自分の希望を伝えることや自分で選ぶこと、決断することは、今後、社会生活を送る中でとても意味のある貴重な経験になるはずです。まずは、素直に進路の悩みを里親さんに話をして一緒に考えてもらいましょう。そのうえで、
最後は自分自身で判断し、決定していくことが必要です。
また、大学進学に関しては各種の奨学金や措置費など経済的な支援も得られるため、施設や児童相談所の担当者などに相談してみましょう。
社会的に自立するということは、一人ですべて行うということだけではなく、困ったときに誰かに相談ができるということもとても重要なことです。
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