以前より、いつか里親をやれる日が来ればいいなぁ。という漠然とした思いは持ち続けていましたが、日々の生活に追われ、なかなかゆっくり考える暇もないまま毎日が過ぎていました。
ある朝、中学2年生の息子が、
「なあ、うちに誰か来るん?」と聞いてきたのです。
「え、何のこと??」と聞き返すと、
「だって、ほら。」と、私が読もうと持ち帰っていた本『里親家庭で生活するあなたへ』という本を指差しました。
「読んだん?」
「うん。」
「全部?」
「まあ、だいたい。」
「そうなんや。いや、誰もこーへんねんけどな。来てもええの?」
「まあ、ええんちゃうかな。」
「いろいろ我慢することも増えるかもしれへんで。」
「お小遣い減る?」
「そこかいな (笑)。 それはないけど。」
「俺の趣味、理解してくれる子ならええなぁ...」
そんなたわいもない会話でしたが、息子とそんなやりとりができたことに、息子の成長を感じ、また少し背中を押された様な気持ちになりました。
里親を増やすため、大人へ周知していくことばかりを考えていましたが、子どもたちの世代に里親制度が周知され、理解が深まっていくことこそが、実はこれからの里親制度が根付いていくためには必要なのかも知れません。
また親子で、そんな話が時々出来るといいなと思います。
いつか、里親制度があたりまえの家族のかたちのひとつとなり、里親、里子みんなが暮らしやすい社会になることを願い、いまできることを考えていきたいと思います。
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