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若い時の経験

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  • 6月16日
  • 読了時間: 2分

大学生の時、アルバイトでためたお金を全額持って中国に渡り、3ヶ月北京で過ごしました。目的があったわけではありません。強いて言えば「日本以外の国を見てみたい」

だた、それだけでした。


目的通り、当時の中国は日本の生活とはまるで違いました。

街のトイレではドアも壁もないのが普通で、慣れるまでは長時間の外出はできませんでした。さすがに拠点としていた大学の寮ではドアも壁もありましたので・・・。

餃子をテイクアウトしたときには、ポリ袋にゴロゴロと直接入れてくれて「はい」と渡されました。

道は広く、信号無視は当たり前。車も自転車も途切れることなく走っているので、要領の悪い私はどうしても道が渡れずオロオロしたこともありました。

その時は「一緒に行くよ」と合図してくれた人がいて、ようやく渡ることができました。

買い物は手ぶり身振りで大丈夫なのですが、帰り際の「謝々」の発音が通じず、店員さんに発音を何度も直されて笑われました。(通じるように言えた時は一緒に喜んでくれました!)

バスや地下鉄に乗るのでも並ぶことは無く、我先に乗り込む。感情表現も素直、素朴な人々に囲まれて、自分の価値観が揺らぐ気持ちがしたものです。


若い時は感受性も豊かで、いろいろなことを大げさに捉えがちですが、この時の経験が私の原点だったなぁと今でも感じます。

よく分からない理由でふらっと旅だった娘を心配しつつも送り出してくれた両親には感謝しかありません。


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