里親になるということは、突然子どもが家にやってくるということでもあるので、きちんと挨拶や説明をしないと、近隣の方からは不審に思われてしまうこともあります。
以下は、私の経験談です。
私が里親として、子どもと一緒に暮らすようになってしばらくしてから、アパートの掲示板に「子どもの足音がうるさい」と張り紙が貼られるという出来事がありました。
どこの部屋とも書いてありませんでしたが、我が家のことであることは明白でした。
同じ集合住宅であれば、たとえ言葉を交わすような間柄でなくとも、「あそこの奥さんは赤ちゃんができたみたいだな」とか「生まれたんだな」と、なんとなく分かるものですが、
子どものいない夫婦のところに、赤ちゃんでもない男の子が突然親子のように住み始めたら不審に思われても仕方ありません。
ちゃんと1軒ずつまわって説明をして、「里子として迎え入れました。騒がしくなりますけれどよろしくお願いします。」と挨拶ができていれば、少なくとも「不審」に思われるようなことはなかったはずですし、突然の張り紙には、なからなかったと思うんです。
子どもと一緒に挨拶に伺って、笑顔でお喋りできれば、「苦情」ではなく、お互いに助け合える存在になれたかもしれないと思うと「里親」であるということを伝えないなんて、”もったいなかった”とさえ思えます。
里親になるということは想定していなかったことが、色々おこるということでもありますが、そこは里親であるないに関わらず、子どもとの生活は想定外の連続ですし、その想定外をいかに越えていくか、楽しめるかというのも、子どもを育てるうえでの大事な心構えのような気がします。
ただ何事も、想定できることには備えておいたほうがいいですね。
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