私が記憶している、子どもが自らのお小遣いで用意してくれた初めての贈り物は、現在高2の長男が小6のときに母の日にくれたお花でした。
そう、そしてその花はなんと仏花。母の日仕様にカーネーションが1本入れられていましたが、メインは菊の花。値札シールに商品名と値段も。しかも近所のスーパーの生花コーナーで購入したようで、新聞紙に包まれていました。「まだ30年くらい早かったんちゃう??」と笑いながら一緒に花瓶に飾ったことは、今ではすっかりちょっとしたネタとなっています。
そして、その後も我が家に母の日が訪れる確率は30%程度・・・。
今年は長男がたびたび「なんか欲しいもんあんの??」
と聞いてくれていたので、それとなくアピール。当日は期待半分、諦め半分といった感じで過ごしていると、「ありがとう。はい。」と綺麗にラッピングされたプレゼントを渡してくれました。リクエスト通りの傘とハンカチです。学校帰りに買ってきてくれていたのだとか。
「大事に使わせてもらうね。」と私。
それに気づいた長女は、なんとなくバツが悪い様子。すっかり忘れていたようです。
「あんだけ母の日の話してたのに忘れるか??」
と偉そうに言っていた長男ですが、昨年は当日まですっかり忘れており、
「ちょっと花でも買いに行ってくるわ。」とあわてて出かけたものの、
「思ったより高くて、お金崩したないからやめた~」と手ぶらで帰宅。
「どんだけケチやねん・・・」
「だってさ、万札やで。崩したくないねんて!!」と。
ちょっと期待して待っていた私の気持ちはどうしたものやら・・・泣
母の日から3週間ほどでまた誕生日が来てしまう為、長男の方は、「誕生日も一緒ね~」とのこと。長女は「じゃ、お誕生日にまたケーキ買ってあげるね。」と。
現在小6の長女からの初めてのサプライズは、昨年の私のお誕生日でした。私が仕事で留守の間にケーキを買ってきてくれていたのです。食事の用意をしようと冷蔵庫を開けると、私と長男と自分の分3切れの入った白いケーキの箱が冷蔵庫に入っていました。その箱には、“おたん生日おめでとう(^^♪”と書かれたピンクの小さな付箋が貼ってありました。飾りっ気のないとてもシンプルな付箋でしたが、とても嬉しかったのを覚えています。もちろん今でも大切に保管してあります。
思春期真っ盛りの子どもたちは、日々態度がコロコロ変わります。偉そうに反抗していたかと思えば甘えてきたりと腹の立つことの方が何十倍と多いのですが、たとえ数年に一度でも思い出に残るほっこりした母の日エピソードがあると、また期待してしまいますし、成長を感じられて嬉しく思います。過度な期待は禁物と肝に銘じながらも、懲りずに期待して楽しみに待ちたいと思います。次は何年後かな??
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