これまで色々な方の子育てのお話を聞いてきていますが、「なんで食べないんだろう…」「なんで言うことを聞かないんだろう…」と悩み、”子どもに言うことをきかせること”やしつけそのものを育児と考えているような方が結構いらっしゃるなと感じています。
でも、そんな子育てが続くのは辛いですよね…。
以前、ある里親さんから「子どもが全然食べてくれない」という相談があり、よくよく話を聞くと、親子で一緒に食事をしていないということがわかりました。
子どもに食べさせるのが大変だからと、その母親は子どもと一緒には食べないで、自分は後から食べていたというんですね。
私は、「まずは、子どもに無理に食べさせようとせず、一緒にテーブルについてお母さんも一緒に食事を楽しむことから始めてみてはどうですか?」とお伝えしました。
すると、その後すぐに「一緒に食べるようにしたら、前よりよく食べるようになりました!!」という嬉しい報告がありました。
人生も子育ても食事も遊びも「一緒に楽しむ!!」というのは、”大変な時こそ”見失わないようにしたいですね。
それに、目の前で美味しそうに食べている人がいれば、自然と食への意欲も湧いてくるものです。
ちなみに、寝かせよう、食べさせよう、勉強させようというこちらの思いは、強ければ強いほど真逆に作用することがほとんどだと感じています。(あくまでも、経験上私が感じていることです。)
私が、施設の現場職員だった頃のことですが、「早く帰りたい!!」「早く寝て!!」というこちらの一方的な都合を抱えながら寝かしつけをしている時は、子どもは”何か”を感じて、すぐには寝てくれませんでした。
逆に疲れてこちらが先に寝てしまうようなときは、「こいつ、しばらく帰らんな…」と安心して、すぐに眠りにつくんですよね。
結局、こちらの”都合”は、発する言葉、声のトーン、表情、しぐさ、寝息(笑)によって簡単に伝わってしまうものだなと実感していますし、言葉に頼らない子どもほど、それは伝わるものだなと感じています。
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