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パンツがきつい!から始まった、子育ての大発見

  • asai
  • 6月9日
  • 読了時間: 3分

※イラストの内容は後半でわかります。実写はさすがにアレなので、イラストで失礼します。笑



これは今から2年ほど前、娘がまだ年中さんだった頃のお話です。

春先のある朝、娘が突然、「きつい、きつい、これきらい!!」と大騒ぎ。

昨日の夜は大人しく履いてたのに…。まさか翌朝、あんな激しい拒否が始まるとは思いもしませんでした。

――そう、“パンツイヤイヤ期”の幕開けです。

 





■ パンツがきつい!縫い目がいや!そして捨てられていくパンツたち…

とにかく履かない。縫い目が気になる、ぴちぴちしてる、洗濯したら縮んだ…などなど、理由は日替わり。

何枚も試しました。ディズニープリンセス柄からレースつきの大人っぽいデザインまで。

でも、試着 → 無言で脱ぐ → 放置 → そして二度と見向きもしない。これが定番コースでした。

しかもパンツって…おさがりできないんですよね。二度と着ない下着は捨てるしかありませんでした…。

 

■ ユニクロのエアリズムシームレスパンツとの出会い

「もう、これでダメなら仕方ない」と、最後のつもりで買ってみたのが、ユニクロのエアリズムシームレスパンツ。

無地だし、地味だし、気に入らないかな…と思いつつ渡してみたら、

なんと、履いた。文句も言わずに、履いた。

このパンツの何が良かったかというと、

  • なめらかな肌触り

  • 縫い目がまったくない構造

  • よく伸びて、ピタッとしているのに不快じゃない素材

僕たちは感動しました。(※この記事はユニクロの案件ではありません)

 

■ それでも時々やってくる「きつい」の波

ただ、それでも時々「きつい」と言ってぐずり出す娘。肌に触れる部分が気に入らず、パンツやシャツをめいっぱい引き伸ばし始めます。

でも見ていて安心だったのは、絶対に破れないこと。綿製品だと、びりっと縫い目が破れてしまいますが、エアリズムの素材はよく伸び、破れない。娘を見ていて安心感がありました。

しばらく見守っていると、娘が一言。「パパも伸ばしてー」そしてパンツとシャツを手渡してきたのです。

 

■ 子どもが求めていたもの

僕も半分やけくそで「わかった、ならパパが着て伸ばすね」と言いながら、服の上から娘のパンツとシャツを着て、ぐいぐい動きながら伸ばしました。

僕の使命は、娘のパンツとシャツを全力で伸ばすこと。動き回ったり、腕や足を動かしたりして、必死に伸ばしました。

それを見た娘はゲラゲラ笑いながら、「ママー、パパが変な格好してる~」と大喜び。

その“パパが一生懸命伸ばした下着”を娘に渡すと、なにも言わずに、すっと履き始めたのです。

僕と妻は息を飲んで見守りました。

娘は何事もなかったかのようにスタスタとリビングへ向かい、「髪の毛乾かして~」と、いつもの様子が戻ってきました。

 

ふと、思いました。

もしかしたら、娘が本当に求めていたのは、プリンセス柄のパンツでも、レースのついたかわいいパンツでもなかったのかもしれない。

「イヤだ」と言ったときに、ちゃんと聞いてくれること。それに応えようとしてくれる姿。

――それが、娘の心を満たすものだったのではないでしょうか。

 

■ 子どもが快適だと、親も救われる

あの頃、朝の「パンツ戦争」で、どれだけエネルギーを消耗していたか…。

4月ということもあり、保育園の環境が変わったり、寝汗で不快感が増したり…。いろんな要素が重なって、服への感覚が過敏になっていたのかもしれません。

確かに、ユニクロのパンツとシャツは快適です。でも、それだけではなく、「親に何かしてほしい」「助けてほしい」という欲求が、そこにはあったのだと気づかされました。

子どもにとって“肌に触れるもの”って、それだけで一日の機嫌を左右するものなんだと、改めて実感しました。

 

パンツ一枚で世界が変わる。そんな娘とのエピソードでした。

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