11月も半ばになり、そろそろ世のサンタクロースたちは子どもへのクリスマスプレゼントを用意するために動き出している頃でしょうか。
「サンタクロースはあんたらの父ちゃんと母ちゃんやで」と祖母に衝撃のネタバレをされたのは、私が4~5歳の頃。同じ時期に幼稚園の友達から「サンタってホントは父さんと母さんなんだにー」と三河弁?で言われたのもおぼろげに覚えていて、当時の私はサンタ=親説を自慢げに話すその友達に馬鹿にされまいと「そんなの知ってるよ」と言い返していたように思います。
それでもクリスマスの朝には早起きしてプレゼントを開け、「夜に赤い服が見えた!たぶんサンタだ!」「夜中にちょっと目を開けたら白いひげが見えた!」と兄と言い合っていました。赤い服と白いひげは夢の中で見たのか、それとも寝ぼけていたのかは分かりませんが、当時の私たちは本当にサンタクロースを見たと思っていましたし、その後も小学校の2年生くらいまでは、サンタ=親説を唱える人に話を合わせつつ、内心ではサンタクロースの存在を信じていました。
小学生の途中までサンタクロースの存在を信じていたのは、当時の私が幼かったからと言ってしまえばそれまでなのですが、祖母や友達にネタバレをされながらも、サンタクロースの存在を信じていられたのは、親のおかげでもあると思っています。祖母がネタバレしたことも、幼稚園の友達がサンタ=親説を広めていたことも、私の母は知っていたそうですが(これは私が大人になってから母から聞きました)、それでも毎年、クリスマスの朝には目が覚めると私の枕元にはプレゼントが用意されていましたから。
プレゼントを子どもには内緒で用意し、そのプレゼントを子どもに見つからない場所にしまう。子どもにバレやしないかとドキドキしながら12月24日まで過ごす。そしてその日の夜、子どもが寝静まるのを辛抱強く待ってから、子どもが寝ている枕元にそっとプレゼントを置く・・・
これを毎年行うのは、簡単なことではありません。そうやって親が頑張ってくれたことに感謝しています。サンタクロースが来るのを信じていた、あのワクワクした時間は、子どもの時にしか体験することができません。今振り返ると、あの時間を過ごした体験こそが何よりも大切なプレゼントだったなと思います。
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