- ike
ほだかの里で思うこと②

フォスタリング機関としてのほだかの里ができてから約1年が経ちました。里親制度を知るところから始まり、知ることでより里親さんの奥の深さを感じるようになりました。
意識を向けると、里親に関する映画や書籍、テレビなどもあり、里親の立場、里子やケアリーバー(社会的養護を経験した人)の立場、実親の立場など多様な視点から里親制度をとらえようとすることができます。
同時に、世間には里親と言えば犬や猫であったり、子どもがいない人がなるものだという思い込みがあったりすることも、啓発活動を行う中で感じました。チラシを配ろうとすると「もう(子どもが)いるから」と言われ、まずは里親制度そのものを知ってもらうことの難しさもあるように思いました。
子どもを育てたい、という思いから里親制度に関心を持たれる方がいて、「子どものための制度」であることを知ってもらうこと、社会貢献がしたい、と養育里親に関心を持たれる方がいること、様々な思いをもって活動されている方がいます。
里親になろう、と決めるまでには様々な思いがあり、里親に登録してからも委託を受けるまで、委託を受けてからも子どもと接する中で考えたり悩んだりすることは続いていくのだと知りました。子育ての悩み、里親ならではの悩みがあり、悩みながら日々過ごされているだけではなく、里親会や一般公開で行われている研修に参加し、より良い養育を目指されているということに尊敬の念を抱きました。
里親会でのつながり、さとぽっぽでのつながり、ほだかの里で開かれている研修やサロンを通してのつながり、児童相談所、里親さんを支える選択肢がいくつもあります。もしかしたら、近所の人や学校の先生など、直接里親制度にはかかわりのない方も助けてくれたり気にかけてくれたりする人はいるかもしれません。幅広い人、色々な人が支え合うために里親制度や里親について、里子について、知ってもらいたいと思っています。
今年も一年、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。